外資系2.0という生き方

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ネパール・カトマンドゥ震災復興でも見えるあの国「中国」の影響

先日久々にネパール・カトマンドゥを訪れました。

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実に4年ぶりであり、2015年にネパールを広域に襲った大地震発生以来初の訪問となりました。地震発生当初は私もかなり気にして現地の情報を入れていたこともあり、もっと早く訪れたいと考えていたのですが、このタイミングとなってしまいました。 

カトマンドゥの街は私のお気に入りのひとつであり、超個人的見解ではありますが、京都の街中にいるような不思議と落ち着く雰囲気がありました。

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 少々アグレッシブで賑やかなこの国の人々(笑)の中にいて…つまり割と騒がしい印象のこの街であるはずなのに(笑)何故か安心するこの感覚はなぜなんだろう…そんな問いに答えがないまま何度か訪れていたのですが、今回は少し間が空いてしまいました。

 

カトマンドゥの街に着いて先ず向かいたい場所がありました。それは「ダルバール広場」恐らく世界三大「広場」のひとつとして数えられるほどに有名な「広場」ではないでしょうか(個人の見解です!※ちなみにあと2つを思い浮かべようとして10個くらい出てきました。笑)

現地の人々の憩いの場であり、世界的観光地でもある「ダルバール広場」喧騒の中にあり不思議と落ち着くこの場所にまず最初に向かいます。

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震災後の報道では、多くの歴史的建造物が地震で破壊されていたようでした。あまりに痛々しくて報道の映像も直視できていなかったのですが、あれから4年…現在の様子はどうなっているのでしょうか。

 

カトマンドゥの街 震災復興の様子

自分が想像していた以上に復旧がすすんでいないんだな…。

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それが先ず最初の感想でした。瓦礫の山はまだ積み上げられていて、形を留めている建物には木製の囲いがしてあったり、まだまだ痛々しい様子でした。しかし広場は以前地元の人たちの憩いの場で、出店が出ていたり、ただでさえ元気のいいこの国の人の家族連れやカップルが笑顔で歩いています。その相変わらず明るくて活気のある人々と、痛々しい建物を同時に見ると涙が込み上げて来そうです…。

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おっと、いつになくセンチメンタルな感じでお届けしていますが(笑)以前落ち着きと安らぎを与えてくれるこの国の人々とダルバール広場に少し安心したとこともあり、久々に訪れることができてよかったなぁ~と思っています。

 

中国がアピールする復興支援

タクシーで広場近くに辿り着き歩いて広場に近づいていくと、先ず最初に目に飛び込んできた修復中の寺院ですが、やはり目立っていましたあの国の国旗。

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非常に強いアピールを感じますね。もちろんこの国の人から感謝されるような素晴らしい行いなのだと思います。そして、客観的に見てやはりこの国の戦略を実感せずにはいられません。

 

最近訪れた国で言うと、モルディブスリランカでもその影響は本当に目立つようになって来ています。

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中国政府が進める「一対一路」構想については、一部の国ではうまくいっていないような報道がされているのを目にすることもあります。実態はその土地により様々なのでしょうが、私がいろいろな国を訪れて、肌で感じる感覚は「各地で確実に根を降ろしているな」ということです。これは各報道等で語られる論説等を一旦端に置いておいて、私自身が実感するところをお伝えしているにすぎませんが、例えば20年前の中国と20年後の中国は世界の認識では別の扱いになっているのだろうと思います。

 

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もちろん我らが日本のJICAもがんばってます!

 

アナタの中国についてのイメージは?

ひとつの例を出すとスマホに代表される「made in China」の電化製品等のプロダクト。20年前は粗悪品のメタファーではなかったのではないでしょうか(笑)一方日本製品はデザイン・品質等どれをとっても素晴らしい一流品というイメージです。

今ではどうでしょう?アナタの印象はどうですか?

「今も全然変わらないよ」という答えであれば、それは世界的に見た世間の常識からズレてきていると言わざるを得ません。事実がどうであれ、世界では今や多くの人が、中国製品はハイテクで性能が良くデザインもオシャレで、にもかかわらず安い(笑)と思っているのです。事実中国製品についてのイメージは今やそんなカンジです。

人間が社会を形成している以上、世の中の認識がそうなればそれがある意味「正しい」ということになります。

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思い出してください80年代日本の電化製品は既に世界の評価を勝ち取っていましたが、更にそこからさかのぼること20年前の60年代には日本製品は「粗悪品」の代表格だったのです!

興味ある方は映画バックトゥザフューチャーをご覧ください。

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20年後に向けて着実に石を積み続けて成果を出し始めている国と、何もできずに思考停止状態でただ立ち止まっている国…20年後にあえて勝敗が着くとしたらどうなっているのでしょうか?

そしてアナタはそんな状況の中でどう行動しますか?

 

海外の都市を訪れるのに必要な「定点観測」の視点

さて本日の記事は、テーマが「中国」なのか「ネパール」なのか…というカンジでお届けしていますが、実はその両方です。中国にしてもネパールにしても、定期的に訪れたい国です。自分としては是非定期的に訪れて「定点観測」のテーマにしていきたいと思います。

この「海外の街を定点観測する」という視点は、個人的に非常に重視しています。拙著「人生を変える海外旅行術」でも詳しくお伝えしています。

アナタにも是非毎年にように訪れ、その変化を観測するための海外の都市をひとつでもふたつでも持って頂きたいですが、その定点観測の対象としてお薦めなのがこちらの2カ国ということになります。是非アナタのご参考にしてみてください。