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日本はPayPay現象で追いつけるか!? 中国の電子マネー事情

先日中国の地方都市「泉州市」を訪れてきたとご報告しました。

今まで知らなかったのですが、本当に魅力溢れる街でした!

ここでは街の魅力意外にも、今の中国をしっかり感じてきましたよ。

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中国のキャッシュレス化社会はもやは常識

 

既に3-4年前あたりから、電子マネーによるスマホ決済が常識化している中国の都市部の現状は繰返しお伝えしてきました。

そうなんです…もうホントに現金どころかクレジットカードですらちょっとダサい雰囲気が漂うほど皆スマホで決済しています。

これは数年前からであって、最近の話ではありません

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これは、今政府により電子決済・キャッシュレス社会化が急速に推進されている日本よりかなり先を行っている印象でした。

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地方都市ににも充分波及・普及している

 そしてこのキャッシュレス化は今や大都市だけでは無いのです。

今回本当に予定外にふら~っと訪れ滞在することになった中国の地方都市「泉州市」

前回のレポートのとおり、今までこんな素敵な街が紹介されなかったのが意外に思うほど、シルクロード時代の影響が残るレトロな町並みが印象的な街でした。

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中国でのキャッシュレス社会・電子決済を象徴する2大ブランドはアリババの「Ali Pay」とWeChatの「WeChat Pay」なわけですが、この2つの決済手段はこの地方都市でも健在でした。

 

キャッシュレスこんなところでも…

 西街と呼ばれる、あえて無理矢理例えるなら「中国地方都市の原宿(多少無理がありますが)」比較的若者が多く、半ば歩行者天国かしており(時々クルマ通りますが・・・笑)通りの両脇にはテイクアウトフードや、カジュアルレストランが並んでいました。

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 ここでは、ホントに屋台があり、通りの端には串焼きの屋台が出ていました。屋台とは言っても、本当に串肉を焼くための簡単な調理設備しかありません。おじさんがひとりで調理と接客、集金を全て行うのですが・・・じっさいおじさんは集金・課金業務を行っていない、発生していないようでした。

串が沢山焼かれている調理具の傍にQRコード」が提示してあり、客は注文と同時にスマホをかざしてこれで支払を済ませるのです。シャリーンと音がして課金が完了するのを耳で確認しているせいか、おじさんはわざわざ決済の確認などしません。ひたすらに串を焼き注文の本数客に手渡しているのです。

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 私は・・・というと、ポケットの小銭を消費したいこともあり、現金で支払ました。おじさん久々の現金決済のせいか、お釣りを私に渡してくれるのに少々手間取っているようでその間に私の後ろにはちょっとした列が・・・おじさん!ごめんね、普段あまりない現金決済業務を発生させてしまって!

このように中国ではスマホ決済が出来ないと、なんだか周囲に迷惑をかけているようです。

 

考えてみてください、都市部の駅の改札でもし電子カードではなく紙の切符を挿入するのに手間取って人の流れを少し停めてしまうと・・・なんだか申し訳ない気がしますよね。なんとなく、交通系電子カードを持っていない使いこなせていないだけで社会のスムーズな運営を鈍らせてしまっているような・・・そんな気まずさがあります(ありますか?)

 

中国でスマホ決済ができないということは似たような感覚なのです。

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例えば、中国のテイクアウト専門店や屋台では、列がきっちりと形成されないこともあり、そのゆる~い列では気を抜くと先を越されます。自分としては並んでいるつもりでも、斜め後ろからスマホを持った手がすーっと伸びてきてQRコードでシャリーン決済!通常決済と同時に注文受付というカンジのようで、屋台のおじさんもその順番にフードを手渡してくれます。恐らく私の後ろの人は、列を飛ばそうとした意図は無く、私も同様にスマホで決済を終えたもんだと思っていたのではと感じました。まさか私が手に小銭を握りしめて待っているなど想像もしなかったのでは・・・(笑)

 

つまり、中国ではスマホ決済が出来ないと、どんどん先を越されてなかなか注文に至らないケースがあるということですね。

 

本当にそのへんにゴザ引いて商品を並べてるような移動式店舗(笑)でさえ、QRコード掲示されています。

 

そして店舗だけではなく様々な無人サービスも支払はキャッシュレスです。

例えばシェアサイクル。中国では地方都市でもかなりの街でこれらのサービスをみかけますが、当然無人のサービスですので、何らかの決済手段が必要です。

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日本でも一部のカフェ等が「完全キャッシュレス」化に踏み切ったりしています。楽天グループでは傘下のスポーツチームのスタジアムを完全キャッシュレスにしようとしています。駅などの交通系がカードが一般化している世の中では、電子決済できないといけなくなっているのでしょう。ユーザー側が自らを社会に対応させなければいけないということなんでしょう。

 

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