外資系2.0という生き方

世界に貢献できる日本人ビジネスパーソンのつくりかた

日本のキャッシュレス社会はアナタにも予言できた!

現在消費税の税率アップを背景に「日本社会のキャッシュレス化」についての議論が活発です。様々な角度から様々な論点での議論になっており、私も興味深く拝見しています。

 

課題も多いでしょうが、ひとつ言えることは日本社会の「キャッシュレス化」の流れは止められないということです! なぜならこれはグローバルトレンドであり、既に遅れてはいますが日本だけが取り残されるわけにはいかないからなのです。

 

そしてこの動き、日本でも大きな議論になるはずだということを私は数年前には予言していました(笑)当時そのようにSNSで発言もしています(だから何?ですが…笑)

 

そして私と同じように「予言」していた人も多いのではと考えます。

 

そうなんです、日本の未来を予言する方法があるんですね~。アナタもこの予言テクニック(?)身に着けてみませんか?

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日本のキャッシュレス社会を予言できた方法を例に日本の未来を占う方法をお伝えします。

 

現金が要らない国・必要な国

 

実はもちろん「予言」だとか大げさな話でも何でもありません(笑)。海外を頻繁に旅する人であれば、誰でもそんな視点が持てたはずだろうな~と思います。

それはキャッシュレス社会の整備と浸透において、海外の主要都市と比較すると、日本の社会だけが遅れていたからです。

もはやある程度の先進国で現金を持ち歩かなければ不便を感じるのは日本くらいなのでは無いでしょうか?

 

例えば、あれは3年ほど前(2016年初あたり)のことでした。北欧4か国を1週間ほどで廻らなければいけなった時のことです。

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ご存じのとおり、北欧諸国はいわゆるユーロ圏ではありません。自国の通貨があります。(フィンランドだけはユーロですが、その他はクローネやクローナですね)

 

私は毎月海外に行かなくてはいけませんので、普段から自宅に様々な通貨の小銭を所持しています。一度ある国を訪れると使いきれなかった小銭が余ることがありますので、そんな前回の渡航時に余った現金を保管しているのです。通貨ごとにまとめておいて、次回の出発前に渡航先の国に併せて必要通貨を持参します。

 

ところがこの北欧の旅の時にはこれらの国の通貨の持ち合わせが自宅にありませんでした。

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このような場合当然現地調達となりますので、到着後に他通貨から両替したりATMで引出すことになります。つまり現金を持たずに現地入りしたのです。空港に到着したらその場で現金を入手すればいいやという気持ちでした…。

 

しかし、この時フライトが遅れたりクライアントの手配が間違っていたりバタバタ続きで、到着後現金を調達する時がなかったのです!しかたなく「キャッシュレス」で過ごしているうちに…気が付けば、1週間ほどの滞在で4か国巡る中なんと一度も現金を手にすることなく過ごせたのです。

移動の電車やタクシー、食事、その他細々とした買物等すべての支払いはクレジットカードの支払でいけました。

そして帰宅して改めて気づきました「あれっ、今回一度も現金を使っていない!

クローネ等の現地通貨のお札やコインに全く触れることなく出張の旅が終えられたのでした…。

 

その時が現地通貨を全く持たずに旅を終えることができた初めての体験だったと記憶していますが、恐らくそれ以前から可能ではあったのだろうと思います。

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もちろんこの傾向は北欧に限ったものではありません。

シンガポールでは2000年代半ば、つまり今から10年以上前には、どんな少額の支払であってもコンビニやスーパーでクレジットカードで決済が出来ました。日本では当時少額決済のためにクレジットカードを使わせてくれない店舗も多かったので新鮮に感じました。当時のシンガポールではデビットカードもある程度普及していましたし、日本でいうSUICAPASMOのような交通系カードがコンビニ等多くの場所で支払に使えていました。

 

日本ではまだまだ「現金のみ」でクレジットカードが利用できない店舗が多く、またクレジットカードや電子マネーでの決済に抵抗がある人は利用者側にも思った以上に多いのが現状です。

 

欧米アジアといった全世界の主要先進国では10年以上前からキャッシュレスで旅が出来るような条件が整っていました。そして今やそれらの国で現金の出番は「なにかあった時の備え」という位置づけです。決済のメインは電子マネーであって現金では無いのです。

 

アメリカやヨーロッパの先進国が、特定の分野で日本より進んでいるのはわかります。香港やシンガポールといった金融地域が電子決済分野で日本より先行していうのもなんとなく理解できます。

 

ですが私が本当に日本のキャッシュレス社会が本当に世界標準から遅れていると強く感じさせてくれたのは、実はこれらの国ではありませんでした。

 

それは中国です。

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中国で何が起こっている!?

 

やはり今から3年ほど前(2016年初あたり)中国は上海におりました。ちょうど上記のとおり北欧4か国を一切現金を所持せずに1週間滞在しきった直後でした。その頃から上海では、「支払時にクレジットカードを提示することは恥ずかしい(?)」というような雰囲気が若者達の間に漂っていたのです。

 

その時上海にて中国人の若者数名を食事に連れていき、年長者である私が支払いを済まそうとクレジットカードを出した時にそれを感じました。

 

もちろんダイレクトには言われませんが、何か少し居心地の悪い空気を感じたのです。ほどなくしてその理由がわかりました。直後に訪れたカフェではさきほど食事をごちそうになったのでお茶くらいは自分たちで支払わせて欲しいとのことでした。彼らは現金でもクレジットカードでもなくスマホを取出し支払いを済ませていました。彼ら数名でのいわゆる割り勘もそのスマホアプリでできるようでした。

 

これがAli Payという中国で一番普及している決済アプリですね。耳にされたことはあるのではないでしょうか。日本でも使える店が増えてきて、店頭にロゴを明記したステッカーを見かけることがありますね。

 

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中国の人のスマホアプリ決済を見たのはその時が初めてではなかったですし、普及していることも経済ニュース等で知ってはいましたが、その時自分でも強い居心地の悪さ・違和感を感じました。「えっ、まだクレジットカードなんですか」というような目で見られた気がしたのです…(笑)

 

言うまでもなく当然中国では今でも現金は使えますし、クレジットカードも普通に使えます。ただタクシー等で現金で支払いをしようとすると、やや面倒そうな対応を受けることがあります。若者たちに変な目で見られてしまったかもしれない…という私の被害妄想かもしれませんが(笑)

 

ただ確かに言えることは、中国の特に都市部ではスマホ決済が一般化しており、現金やクレジットカードは店側からも少々敬遠されることすら出始めているのです。日本と真逆ですよね。日本では少額決済にクレジットカードは使えないところが未だにあったり、タクシーでも運転手さんによっては露骨に嫌な顔をされます。最近も実際にされました(笑)

 

とにかく中国ではクレジットカードすら恥ずかしいと思われるかもしれない。それくらいのキャッシュレス社会になっているのです。

 

これらは一度中国の主要都市を訪れて現地の人と少しでも時間を過ごせば誰でも目に付く事実です。

 

 

日本の社会の進む方向を予言する方法

 

過去のブログ記事でも何度か触れ、只今執筆中の次の書籍でも詳細にお伝えしているのですが、海外に行くと日本のことがわかるようになります。

 

外国に行くと日本とは別の文化や風習の環境を見ることで様々な出会いや発見があります。それらの新たな発見が楽しくて、そんな出会いを求めて海外に行く人は多いですよね。そして、その国のこと以上に日本についても新たな発見があるのです。

 

アナタが日本人でいて日本の社会に育ったのであれば、あなたの中の「標準的な世界」は日本の社会ということになります。日本の常識を以て日本人としての視点でその国を見るのです。海外での新たな発見は大きな刺激となり、アナタは自然に自分の中の常識である日本と比較しているのです。無意識のうちにその国と日本のギャップを確認していると言ってもいいでしょう。

 

しばしばこのギャップに日本の未来が見られるのです。

 

情報化社会となり世界がフラット化すると言われ始めてから20年近くのでしょうか。それは確実に起こってきました。国や地域の間の文化の壁は以前ほど大きくなくなりつつあります。いや、各地の文化的特色は確実に残り続けはするのでしょうが、多くの点において世界中の人々の生活は世界標準化してきているのです。

 

日本から見れば「先に進んでいる」と感じる点もあれば、「日本のほうが先に進んでる」と思う点もあるでしょう。

 

先進国や新興国という言葉があり、ついついその国やその国の社会全体を指して「日本のほうが進んでいる」と言いたくなります。しかしその国や社会の全てがそうとは限らないのです。

 

どんな国にも日本が見習うべき点はあります。そして日本の社会がそれを認識した時から、日本はそこに向かい始めるでしょう。それが日本の未来です。こうしてアナタも日本の未来を予言できるヒントを掴むことができるのです。

 

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日本の未来は意外なところに!?

 

私もかつてはいわゆる先進国に日本の未来を求めていました。欧米諸国を訪れては、そこに次の日本の進む方向を求めていた気がします。

 

一方でいわゆる新興国ではその逆でした。そこには日本の過去をみていました。かつては発展途上国後進国という言葉が使われており、それらの言葉に代表されるようにそれらの新興国は日本より遅れているというイメージでした。日本でも一時ベトナムカンボジアに「かつての日本」の姿を見てノスタルジーを感じる旅が人気になったことがありました。

 

中国という国を初めて訪れてから30年近くになりそれまで何十回も訪れていながら今まで日本の未来を感じたことはほとんどなかったと思います。今やそうではありませんね。数年前から見方が完全に変化しています。

 

これからは先進国であろうと新興国であろうと日本の未来を見るヒントはどこかにあるはずだという視点を持ちたいと思います。

 

そう考えるとますます海外の国々を訪れるのが楽しくなりそうです。

 

アナタもいろんなものを探しに日本を飛び出してみませんか?

 

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