1週間でスペイン7都市を巡る「ピンチョス旅」その4:マジョルカ島の幻想的なクリスマス
世界遺産の数で世界トップクラスのスペイン!
2018年のクリスマスシーズンに、1週間でスペイン7都市を巡る旅をしてきました。飛行機に乗れば乗るほどお得になり、新幹線並みの値段でスペイン往復+国内便10本という、毎日マドリード空港と地方都市の往復というちょっと普通じゃないこの旅程。
スペイン料理のピンチョスをつまみ食いするような美味しい旅のレポートです。
遂に上陸:第2都市め マジョルカ島!
バレンシアを半日で後にし、空港のイベリア航空ラウンジでスペイン料理を堪能し、そのまま飛行機で数十分到着しましたマジョルカ島!
マジョルカは今回が初訪問となります。以前スペインに住んでいた時は隣のイビザにどうも足が向きがちで、より大人のリゾートというイメージが(当時)あったため訪問に至りませんでした。今回満を持してのマジョルカ上陸となり期待が高まります!
マジョルカ島といえば、ヨーロッパ屈指のリゾート島なんですが、特に王室御用達のリゾートというイメージが強かったです。そうなんですスペイン王室の方々が毎年決まって訪れるとか…。日本でいうと御用邸のある三浦半島との葉山といったところでしょうか…。ただイメージとしては、それよりも都市機能もありリゾートでもある大きな島ということで沖縄に近いかもしれませんね。確かにスペインでありながら独自の文化もある人気の島、特にクリスマスを過ごすということで楽しみにしてきました!
少し事前に調べてみますと、この数年でマジョルカを訪れたセレブは数知れず…古くはポーランドの作曲家ショパンが一時在住していたりしたこともあるそうです。テニスのナダル選手の地元でもありました。
今回の旅は1週間でスペイン6都市を訪問します。ゆっくり滞在型ではないので最大限楽しむため今回の旅にルールを設けています。
- 滞在中毎日違う都市を訪れる
- 毎日必ず世界遺産を見学する
- 毎日必ずその地方の料理を味わう
マジョルカには1日だけの短い滞在ということでリゾートエリアではなく中心都市のパルマに滞在することにしました。
空港からパルマまで
空港に降り立った瞬間から…なにか違うなと(笑)スペインの他の街と比べて少し空気が違う気がしました。日本では那覇の空港もそうなのですが、気候が変わり少し違う文化もあって雰囲気の違いをまず感じました。
ちなみにバレンシアからは飛行時間が1時間も無いのでプロペラ機による短いフライトなのですが、マジョルカの世界遺産「トラムンタナ山脈」もしっかり上空から眺めることができました。
パルマの街まではバスで移動しましたが事前にあまりしっかり運行ルートを調べておらず、ひたすらGPSを頼りになんとなくホテルに近そうなところでバスを降りました(笑)ただでさえ緩い空気のスペインで特にリラックスした雰囲気のマジョルカならではでしょうか(笑)
ACホテル(マリオット・グループ)
パルマでの宿はリゾート型ではなく都市型ホテルを選びました。
マリーナエリアの端に位置する「AC Hotel by Marriott」というマリオット系列のホテルです。
クリスマスシーズンなのにえらく安いオファーがあったというのがここに決めた本当に理由です(笑)マリオットグループの中ではシンプルなコンセプトのホテルで、豪華賢覧ではないものの過ごしやすいです。ビジネス出張時によく利用するホテルです。
一応ペントハウスフロアの部屋にアップグレードしてくれましたが、そんなに豪華な部屋ではなかったです(笑)でもマリーナが見降ろせる快適な空間でした。
マリーナエリア
到着したころは既に夕方近く早速ホテルの近くマリーナエリア散策から始めました。
さすが世界のセレブから愛されているマリーナだけあって落ち着いたオトナの雰囲気でした。
マリーナから旧市街地に差し掛かってくるころ、パルマのランドマークである大聖堂が見えてきます!
これはすごい迫力!スペインでは多くの街のランドマークがその街の大聖堂(カテドラル)で、各都市共に豪華な建物が聳え立っています。
スペイン各地の大聖堂をみてきましたが、トップ級のインパクトでした!マジョルカ・パルマの大聖堂!
まるで「ロードオブザリング」やRPGに出てくるようなお城のイメージです。静かな祈りの場所とは思えないような攻撃的な印象を受けましたが、素晴らしい建築で大変気に入り、ついつい長居していて日が暮れてきました。
クリスマスムード一色の旧市街地
クリスマスイブのこの日、街を挙げてキラキラのイルミネーションが輝いていました。
広場も裏路地もお店の中も同じような色のライトアップで街中統一感がみられました。
「ヨーロッパあるある」ですが、クリスマスシーズンはお店が閉まりがちです。スペインも各地で商店やレストランが閉まっているところが目立ちましたが、パルマの中心部は結構賑やかでした。それでも多くのレストランは閉まるとのことでしたが、観光客向けなのか中心部広場周辺の店は割と遅くまでやってました。
マジョルカ・地元グルメ
マジョルカに来たら是非トライしてみたいと思っていたのが、地元のペイストリー「エンサイマダ」です。以前にも別の街でいただいたことはあったのですが、マジョルカの名物ということで地元で評判のお店に行ってきました。
このエンサイマダは地元の方々の生活の一部のようです。注文カウンター前には取り置いてある持ち帰り用の大きな箱が沢山積みあがっていました。箱の中身はもちろんエンサイマダ!私が軽くつまんだひとつのサイズは大きく無いのですが、箱自体はピザのLサイズ程度、中にはいったい何個のエンサイマダが入っているのでしょうか…それとも巨大な1個だったりして…。
ちなみにスペインはじめ西ヨーロッパでは「Café(コーヒー)」と注文すると通常エスプレッソが出てきます。日本人がイメージする通常のコーヒーは「アメリカーノ」と言いましょう。
現地の人と共にクリスマスをお祝いする
旅の醍醐味のひとつは現地の人の生活に触れることだと私は思っています。
現在インターネットによって変化した社会では、現地の人とのコミュニケーションが無くても旅行できるようになりつつあります。お店での買い物、タクシー等のサービスで、注文から支払までスマホで完結する世の中です。外国語での意思疎通が難しい海外旅行においては大変ありがたい世の中になってきてますが、一方でもったいないなと感じることがあります。
私はたまたまスペイン語の会話にそれほど不自由しないので、積極的に現地の人と会話を試みることができました。その結果、地元の教会のクリスマスミサに参加させていただくという貴重な機会を得ました。
この教会、ホテルからそんなに遠くなかったのですが外観以上に内装が豪華で驚きました。そして多くの地元の人たちと静かな祈りの時間を共にすることができました。皆さん異教徒の私を暖かく迎えてくださって、スペインで過ごすクリスマスの良い思い出になりました。
次の目的地:サンチアゴ・デ・コンポステーラ
こうしてマジョルカでのクリスマスイブを過ごした翌朝、巡礼路の終着点であるサンチアゴに移動します!
そうです巡礼路の最終地点までイッキに飛行機でジャンプするという…ズルですねえ。
(その5:サンチアゴ・デ・コンポステーラ編に続く)