外資系2.0という生き方

世界に貢献できる日本人ビジネスパーソンのつくりかた

新作書籍「コロナ禍での海外渡航術」発売開始!

ブログ引越し作業中

bermuda.a139.jp

 

お待たせしました~Twitterやスタエフなどで予告をしていながらなかなか発売できずにいましたが、この度遂に完成&発売となりました。

Kindle Unlimited だと無料で読めますので是非チェックしてみてください!

 

新作著書:コロナ禍での海外渡航

 

【コロナ禍にもかかわらず海外渡航するということ】
2020年それまで気軽に海外旅行に行けていた私たちの生活は一変しました。
コロナ禍で海外はおろか自分の家から出ることも難しくなりました。
そんなコロナ禍の2020年後半におよそ10か国を訪れた著者が、「コロナ禍での海外渡航体験」をシェアします。

・今後やむを得ず海外渡航する人のガイドブックとして
・コロナ終息と共に海外渡航したいと考えている人のための準備に
・現況下での海外渡航体験を通じてみえてきた「アフターコロナの海外旅行」の姿
・今後の海外旅行に求められる「旅のリテラシー

毎年30か国以上をビジネス渡航し、過去に100か国以上を旅してきた著者がお届けします。

(「まえがき」等より一部抜粋)
本書は「コロナ状況下での海外旅行」をお薦めするものではありません。
現在世界中で個人としての責任ある行動が求められているのはご存知のとおりです。

私は2020年いわゆるコロナ禍において、複数回に渡り海外渡航しました。
この間に訪れた国は10カ国近くになります。もちろん観光目的ではありませんが、
実際に渡航してみて「今観光目的で海外に行けないわけではない」という事実にも気づきました。
そして、渡航の目的が何であれ、日本を離れ事情の異なる外国を訪れてみることで得られる知識や経験といった「旅の価値」について改めて実感することになりました。

もちろん現在気軽に海外渡航できるような状況ではありません。
ですが私の周囲には、それでも、どうしても海外渡航しなくてはいけない人が沢山います。
仕事のため、家族に会うため、それぞれの目的のために国をまたいだ移動を余儀なくされています。

次はあなたがそのような立場になるかもしれません。
本書は今後海外渡航を検討する方の参考になればと思い執筆致しました。

また、今後状況が落ち着きより気軽に海外旅行に行けるようなった際、少しでも安全に快適に旅ができるよう今からその準備として知っていただきたい事実をお伝えしています。

第1章「今海外渡航するということ」
第2章「コロナ禍の海外渡航のポイント」
第3章「コロナ禍海外渡航体験記」

第3章では、私自身が2020年訪問した国の中から、中東バーレーン、東ヨーロッパの国々、トルコ・イスタンブール空港でのエピソードをご紹介しています。

そして最後に、このコロナ禍で海外渡航した私自身の経験から見えてきたこと、私の考える今後の海外旅行の姿、コロナ禍収束後に我々旅行者に求められるもの等を簡単にまとめています。

本書に記載されている情報は全て個人の体験に基づいたものです。
充分参考にして頂けるものであるはずですが、状況は常に変動します。
実際の渡航の際は必ずご自身でご確認ください。

あなたの旅が少しでも安全で快適なものになることをお祈りしています。

最近よく耳にする「アート思考」とは?お茶席でのアート体験

最近「アート思考」というキーワードをお聞きになられたことはありますか?

様々な書籍も出てますので詳しい説明はそちらにお任せしますが…

 

簡単に言うと、今までビジネススキルの基になるビジネス理論は全てロジカルなものだった(=右脳的発想)

でもこの不安定で未来が見通せない時代に全て理論的に解釈できますか?それを超えた「発想力」が求められるようになるということです。

「ガチガチの右脳的理論」に加え、ゼロから発想する「左脳的クリエイティビティ」が必要ということですね。

ではどのようにしてアート思考を育てるのか…ということですが、言われているのが質の高い「アート体験」ということだそうです。これは確かに自分としても納得できるかなぁと思います。

仕事上は理詰めでビジネスについていつも考えますが、そこから離れて理屈じゃないアートを体験してアタマを柔らかくするというのは確かにあります。

先ずは気分転換、そして新鮮な体験、それが仕事に向き合った時に新しい発想力が持てるようになるということです。

これは美術館や劇場で普段触れている大衆芸術(例えばJ-Popやハリウッド映画)以外のアートに触れてみるということでも刺激されますが、私からひとつ素晴らしいアート体験の機会をご紹介したいと思います。

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お茶席~で5感を全て使ったアート体験を!

 

お茶席(茶会)とは茶道のひとつのセレモニーの場です。ホスト役(多くの場合先生)が客人を茶室でもてなす一連の会ですが、先日大変感激の機会を頂きました。

※茶道についての知識や説明力がやや乏しいのでご容赦ください

会場は東京・新宿区の「茶道会館」

数々の茶室と手入れの行き届いた庭園を持つ茶道の施設です。 

www.sadoukaikan.com

私も10数年来に久々にお茶会に参加させて頂きました。また、以前体験したのとは別の流派の会でしたので、とにかく何も分からないに近い状態での参加です。

今回のホスト役の先生は、そんな作法等を取り払い、初心者でも参加しやすい場として開催してくださったのです。そんな機会は少ないかもと思い参加させて頂きました。写真撮影も今回についてはOKとのことでした(普通はまずダメ)

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冒頭にお話した「5感」ですが、まずは、視覚や聴覚と言った芸術鑑賞には必要な感覚が刺激されます。整備されたお庭での季節感、茶室の建物、内装や造り、会場に足を踏み入れた瞬間から感じるものがあります。

そしてホスト役の先生との会話・やりとりによりお茶会は進行していくのですが、この日のために、季節に合わせて茶室内に飾られた掛け軸や生け花、同じく季節や客人にあわせて選定された茶器・茶道具、それらひとつひとつが既に「アート作品」であるのは言うまでもありませんが、どのような意図を以て選定されたのか、説明を聞き、背景である文化や歴史を吸収しながら味わうことが出来ます。キュレーターの説明を受けながら美術館を歩き鑑賞する感覚に似ています。

そして、受けた説明以上の意味を感じることができるのです。

 

お茶をいただく一連の流れは、自分の手で茶碗を感じ、嗅覚や味覚で味わう手順。

 

またこの日は、松茸や長芋といった季節の食材が土瓶蒸しや炊き込みご飯の温かいお料理となって出されました。

様々な意味で過ごす時間が全てアート体験でした。

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アート体験を重ねることが重要に?

アート鑑賞は今やオンラインを含む様々な形での実現が可能です。それはそれで素晴らしいのですが、よりマインドフルに体験できるという意味で、今回は自分の時間と5感を全て投入するアート体験となりました。

 

日常の仕事から離れ、すべてをその場・その時に没入できる、貴重な時間でした。

 

今まで当ブログ等では、日常から離れ自分自身を客観的に見直す機会としての「旅」特に「海外旅行」をお薦めしていましたが、ちょっと難しいこの時期、この「アート体験」というのも充分同じ効果が得られそうです。

今後是非またアート体験とアート思考についてお伝えできればと思います。

きっと我々日本人ビジネスパーソンにとって、現状を打破する機会になってくれるものと思います。

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バーチャルの世界で今までにない自分と出会う

リアルでなかなかできない体験それこそがバーチャルの良さですよね。今回の世界的な自粛や外出規制で、本当に毎年恒例の大きなイベントが軒並み中止・延期になっています。なんといっても東京オリンピックがその代表例ですよね。それでもたくましくオンライン開催への切り替えで開催を継続しているイベントも沢山あります。これが「ニューノーマル」になってくる…そんな気配もありますよね。

せっかくなので、この状況を逆手に取って、リアルの場であれば普段参加しないようなイベントにも気軽に参加してみてはどうでしょう?

 

先日思いがけずアニメ系のイベントに参加してみて楽しかった様子をレポートしました。

bermuda2006.hatenadiary.jp

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、様々な行動に制限がかかり、多くのことを諦めるざるを得ないなか、反対に思いもがけない機会に出会える可能性もあるのです。

 

はじめてのコスプレイベント?

 

先日cobumakiさんのブログ記事で「世界コスプレサミット」について知りました。

www.chubuchihokanko.work

 

過去に20回近く毎年開催されている世界的なイベントだそうで、例のごとく今年はオンライン開催になったそうです。しかもオンライン開催を逆手にとって24時間開催・無料配信だというのです!

www.worldcosplaysummit.jp

 

普段馴染みのない世界でもバーチャルの場であれば思い切って覗くこともできます。

そして覗いてみたら、そこにはコスプレという共通の楽しみを通じて世界中が繋がる世界がありました。

英語と日本語による配信で、アジアやヨーロッパだけでなく、中には南米の都市から参加するコスプレイヤー達も。司会も必ずしも全員が英語堪能というわけでもないようでしたが、カタコトの英語と海外の参加者のカタコトの日本語での暖かいコミュニケーションがそこにはありました。

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(名古屋の川村市長・サカエ経済新聞より)

そしてこの世界的イベントの会場は毎年名古屋なのだそうです。どうやらコスプレサミットの聖地だそうで、開会宣言から川村市長が「鬼滅の刃」のコスプレで登場されてました。因みに私は学生時代(かなり前ですが)名古屋のFM局でバイトしていたことがあり、その時から活躍されていたクリス・グレンさんが英語・日本語バイリンガルの司会で世界に発信されていました。

www.chris-glenn.com

 

そして前述のように、名古屋発のイベントに世界中から参加・アクセスがあつまり24時間皆で盛り上がっているのです。

 

バーチャルイベント体験のススメ

 

アニメ・コスプレイベントのみならず、酒蔵見学、海外の美術館ツアー、ギリシャの島巡り、浅草の職人訪問、日銀館内見学、落語・・・。

 

いろいろできるんですね~せっかくの機会なので、バーチャルで出来ることをとことん探してみるのはどうでしょうか?

 

特に海外では、探せば面白いイベントが結構あります。またご紹介したいと思います。

 

日本人ビジネスパーソン向け~知らなくてもとりあえずおさえておきたい「韓流ブーム(ただいま世界を席巻中)」

先日とある40代の日本人エグゼクティブ男性の方との雑談より・・・

私「いやぁ最近の韓流ブームの勢いはすごいですね」

男性「え?そうなの?冬ソナ?ヨン様?」

この会話…は実話です・・・・(゚Д゚;) 2020年の夏お話です!

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AMAZONより

 私自身そんなに詳しいわけでは無いですし、すごく興味があるわけでは無いですが、世界中いろいろな人と話していても話題になりますし、もはやビジネスパーソンとしてスルーしていい話題ではないかなと思っておりました。それにしても、未だ「韓流=冬ソナ」ご認識の方もまだまだいらっしゃるんですね~(笑)

 

ただ今週日経新聞に「J-Pop界を代表するタレント事務所が資金調達のため上場し、企業価値は4000億円規模」という記事が掲載され、経済と文化の双方のメディアで取り上げられました。これで日本のビジネスパーソンもいよいよ無視できないテーマになりつつあるのではないでしょうか。

newstopics.jp

 

よくご存じないという方のために、2020年現在、日本人ビジネスパーソンが抑えておきたい「韓流ブームの今」を私なりにご紹介します。

 

  • 日本でも第四次ブームと呼ばれる
  • 日本やアジアだけでなく世界的なブーム
  • K-Popはもはや米国でもメインストリームなジャンル
  • カルチャーが韓国の主要輸出品目

 

先ず記憶に新しいところでは2020年のアカデミー賞作品賞に史上初アジア映画が受賞しました「パラサイト~半地下の家族」です。これはさすがにご存じの方が多いのではないでしょうか、様々な意味で歴史的な出来事と言われています。なんといっても、世界の映画の最高権威と呼ばれる「アカデミー賞」ですからね。

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AMAZONより)

日本では自粛在宅期間にネットフリックス等のどうが配信サービスが盛り上がりましたが、そのキラーコンテンツとして大人気だったのが韓国ドラマです。

「愛の不時着」はNHKのニュースでも取り上げられるような社会現象ぶりです。

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日本では第四次韓流ブームと呼ばれて盛り上がっていますが、世界でもすごいです。

例えば米国ではトランプ大統領の集会の参加人数が少なかった理由が「K-Popファンのせいだ」とニュースにまでなったり・・・

www.bbc.com

世界的に大きな人気となっている女性グループ「ブラックピンク」

日本でもサマーソニック等のフェスにも出演経験のありますが、米国最大級の音楽フェス「コーチェラ」に昨年出演した際は、NYタイムズスクエアの巨大スクリーンで生中継!

k-plaza.com

同じく最大の人気男性グループ「BTS]は、米国の有力はアワード(賞)を総ナメ状態なのです…

www.elle.com

 

もうついてこられていない人も多いと思いますので・・・これくらいにしておきましょう(汗)

つまり韓流エンタメカルチャーはもはや、一部の国での流行ではなく、全世界のメインストリームの一部であり、韓国の主要輸出産業のひとつとなっています!

 

まずはこの認識をもっておきましょう。外国人ビジネスパーソンと話題になる機会も増えてきました。「全く知らなかった」という人は、まずこの事実認識だけしておきましょう…。

 

 

ビジネス英会話:英語で「ヤバいよ、ヤバいよ」を正しく使えますか?

日本語で「ヤバい」という表現…今や世代を超えて使う人は使う言葉ですね。

ビジネスシーンで使うのに相応しい表現ではありませんが、雑談の時間や、話し上手な人はあえてプレゼン等でもうまく使ったりするのでしょうか。

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テレビ東京より)

このような口語的で流行り言葉のような表現は、ポジィティブな意味でもネガティブな意味でもとられるものが多いですよね。

そうですよね。通常はネガティブな意味かもしれませんが、使い方よっては誉め言葉にすらなってしまいますね。

 

英語にも似たような表現は沢山あります。挙げるとキリが無いのですが・・・定番どころではこちら

BAD!

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 そうです、このレジェンドシンガーが時代を超える名曲の中で「I am BAD! I am BAD!!」と叫んでいましたね。この曲を聴くと本当に魂が盛り上がりますが・・・このでの、BADってこの場合どういう意味なのでしょう?

 

辞書的には「BAD=悪い」そのままネガティブな意味ですよね。

でも当然ここでは反対のポジィティブなニュアンスです。BADはカッコいい、イケてる(!)という意味なのです。

 

確か昔のCD(!)の歌詞の日本語訳には「オレはワルだぜ!」というちょっとワルぶってカッコつける主人公の心情が歌われていました。

その場合も当然ワルはカッコいいという「チョイ悪オヤジ的な(こちらも懐かしい)ニュアンスなのですね。

 

Badというので全て悪い、良くない、ネガティブかというとそうではなく真逆ということです。

 

You are so CRAZY!!

同様にCrazyやInsaneもそうですね。

通常は良くない表現ですし、我々英語ネガティブでない外国人にはニュアンスを伝えられる自信無く連発するのは避けたい表現かもです。 

でも頻繁に耳にするのも確かです。つまりこれらの表現はアナタ自身が使うというより、話し相手の外国人が使う表現をしっかり理解する必要があります。

 

会話の流れを理解して相手の意図を読み取る努力が必要ですね。

話し相手から You are Crazy!! と言われて悪口なのか誉め言葉なのか・・・まぁ分かりますよね。

 

実はメールなどの文面での時はもっと注意深く文脈を掴む必要がありますね。分からない言葉を辞書等で調べて意味を知ることと同様に、会話の流れからニュアンスを掴む訓練も必要なのですね!

元阪神タイガース・マット・マートン氏から学ぶ異国で尊敬される方法 Part.2

昨日ふと関西在住の友人との会話から、かつて阪神タイガースで大活躍した「マット・マートン氏(マートンさんと呼ぼう)」について思い出したというエピソードをご紹介しました。

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スポニチより)

現役選手だった時代はメジャーと日本のプロ野球で華々しい活躍と記録を残し、現在は選手は引退して、米国に帰国し、2018年より古巣カブスの一員として裏でチープのオペレーションを支える存在として今も活躍されています。

そして前回の記事でお届けした、マートンさんの副業ともいえる活動。こちらには、異文化の外国で好かれる要素がたくさんあり、海外で外国人と一緒に仕事をしていく日本人ビジネスパーソンのアナタにも参考になる要素が沢山あります。

今回はそんなマートンさんの活動を少し深くみていきましょう。

 

マートンさんの情報発信

前回ご紹介したのがこちらのネット記事です。

clip.narinari.com

彼はメジャーリーグでの仕事の傍ら「アンバサダー」として、YouTubeTwitter をはじめとするソーシャルプラとフォームにて日本の芸術・文化・地方の様子等を発信していく活動をしているのです。

特にファンからの反応がいいのが「日本のプロ野球NPB)」についての発信。YouTube では日本のプロ野球で活躍した外国人選手を集めて「バーチャル円陣」という形でのトークショーを展開したり、Twitter では日本プロ野球の現役・元 選手等のツイートを英語でリツイートするなど。恐らく珍しいと思われる「英語によるNPBの情報発信」という、ニッチかもしれませんが、貴重なメディアとなっているようです。

www.youtube.com

最近徐々に日本語で韓国や台湾のプロ野球を紹介するメディアや、SNSで情報発信する個人が増えてきた印象があり、ロングテールが可能なソーシャルメディア時代のコンテンツだと感じていましたが、マートンさんほどの人が世界の共通言語英語でNPBを発信してくれればそれなりの影響力を持つメディアとなる可能性がありますね。

そしてその彼の発信から彼がいかに「日本を、関西を、日本のプロ野球を愛しているのか」が伝わってきます。そして…彼のそんな活動は日本のファンにもかなり好意的に受け入れられていて、相変わらず日本で彼は愛されているようです。

ホントにマートンさんステキです!

そんなマートンさんの活動は我々日本人ビジネスパーソンの海外での態度・行動にもヒントを与えてくれそうです。

 

マートンさんの活動からみる日本人が海外で受け入れられる方法

マートンさんの日本についての情報発信についての姿勢について気づいたのは以下の点です。

  1. ファンを大事にする
  2. 相手(対象)のことを全肯定
  3. 自分の言葉で語る
  4. 同じ意識の仲間を巻き込む
  5. 学ぶ姿勢

これらの多くはどうやら今の活動だけでなく、現役時代からそうだったようです。過去の彼についての記事を探すと、それを思わせるエピソードが沢山出て来ます。

1.ファンを大事に

これは当然のことかもしれませんね。その意識が彼を動かす原点でしょう。

我々日本人ビジネスパーソンに例えるなら、海外のビジネス関係の相手のことを大事にするというコトに繋がります。

例えば、アナタが海外出張に行くとき、嫌々行っている仕事、ホントは行きたくなく、好きでもない場所に行く時…意外と相手には伝わっているものです。

仕事で仕方なくいかないといけない場合でも海外の仕事の相手先については、ビジネス上大事な相手なはずです。行きたくない仕事の出張でも、改めて一度立ち止まり、相手がビジネス上いかに大事な存在であるか、尊敬すべき相手であるかを認識してみましょう。一度頭で理解すれば、自然に態度に出ますので、相手にもきっと伝わります。その後のビジネス上のコミュニケーシが全く違ったものになるでしょう。

2. 相手(対象)のことを全肯定

マートンさんの発信をみていると本当に日本が大好きなんだな~と思われるほど、日本好き感を前面に出してくれてます。もちろんそれがアンバサダーの仕事だと言えばそのとのおりですが、この姿勢は本当に参考になります。

つまり仕事で海外に行ったりやり取りしたりいなければいけないとなった時、無理矢理にでもその国やその国の人のことを好きになる努力をするといいのです。仕事で海外と関わると、日本との違いも気になり戸惑ったり苛立たしい思いをすることもあるでしょう。比較する視点や、冷静に見る視点はもちろん必要ですが、少なくとも滞在中や相手と接している時は盲目的にでも好きになっちゃいましょう。

好意的な気持ちが相手に伝われば相手から引き出せるものが違ってきます。

3.自分の言葉で語る

意外と日本人が苦手な点ですね。特に相手は外国人で、外国語で話すとなると、慣れてない人はどこかで聞いたような話をしがちです(自分の部下にも居ました)自分はどう思うのか、どう感じているのかを自分の言葉で語ることは、外国でのコミュニケーシは特に重要になります。

マートンさんの日本の野球や事情についてのコメントは正直であり、彼のフィルターを通っていることで情報としても価値が出てます。彼の発信した情報を受け取った、海外や日本のファンが好意的に受け止めている理由もよくわかります。

4.同じ意識の仲間を巻き込む

先にご紹介したYouTubeの「バーチャル円陣」は面白いですね。NPBの球団に所属している外国人選手との対談なわけですが、他の選手もマートンさんのこの考えに賛同している様子がすごくよく伝わってきます。

かつての外国人選手のなかには「日本は出稼ぎの場所」と割り切った選手も結構いたそうでして、チームの他の選手との交流も少なく、別行動別メニューというケースもあったようです。今は日本人選手もメジャーをはじめ海外でも活躍してますし、世界的にダイバーシティの流れもありますので時代は変わってきているのでしょう。

それでもマートンさんの活動は、今の外国人選手のNPBとそこでプレーすることについての思いを浮かび上がらせてくれます。そしてマートンさんの好感度も上がると…(笑)

私も海外で現地のビジネスパーソンとの会食の場等では「友人から素晴らしい街だと聞いてきた」「この街に仕事で行くと言ったら同僚が羨ましがった」等、他の人の意見を共有するということをよくやったりもします。

5.学ぶ姿勢

最後にもうひとつ。彼は日本での活動期間がそれなりに長かったですし、普通の日本人よりも濃い時間を過ごしたのではと思われますが、それでも現在のNPBの状況や、過去に遠征試合で訪れた地方都市の今の状況を調べているようです。

過去のエピソードでは、人前でガムを噛んだり、フルーツを食べた後の楊枝をそのまま口に加えていたら「それは無礼な行為だ」と言われて、日本人の礼儀を学んだと言ったことがあったそうです。学んだことはいちいちメモを取り、吸収していたそうです。

海外の人と接すると日本とのギャップから様々な気づきがありますが、それらをしっかりと学びとして吸収する姿勢は持っておきたいですね。

 

さて如何でしたでしょうか?

マートンさんの発信を観て、なぜか込み上げてきた「嬉しい想い」がありました。特にタイガースファンでもない私が(笑)ここまで好感を持った理由を私なりに検証し、反対の立場で外国人として海外に行った場合等に応用できないか考えてみました。

これからも彼の活動は気になりますね。またお届けしたいと思います。

 

元阪神タイガース・マット・マートン氏から学ぶ異国で尊敬される方法

自粛期間に関西在住の友人に連絡を取っていて2011年の東日本大震災の時、大阪の街で一緒に食事した時のことが話題になりました。

当時は関東から数名、関西在住の友人数名の計5-6名で食事をしようとなり、夜テキトーなお店を探していた時のことです。

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関西在住の友人がお薦めの店というレストランを予約なしで訪れたところ、店の入口で貸切の予約が入っていることを理由に入店を断られました。

 

すみません・・・今日はマートンさんの貸切パーティーでして

 

それを聞いた途端関西在住の友人達はむしろ嬉しそうに「ああそうなん~それはしゃあないね」と笑顔になってました。

予約せずに訪れてますので入店できないことはありそうなものですが、それにしても断られて上機嫌とは?

 

そうなのですマートンさん」のひとことに自然な反応だったようです。

 

一方、関東から私と一緒に来ていた友人が一言マートンさんて誰?」

 

その一言で、関西組の笑顔が一気に消えました(笑)「お前マートンさんって言うたら・・・マートンさんや!」

 

まぁこんなエピソードはともかくとして・・・マット・マートン氏は、今は引退されていますが、米国人の元プロ野球選手で、メジャーリーグレッドソックスカブスなどを経て2010年から阪神タイガースで5年間プレーした選手です。

Wikipediaによると、阪神タイガースの歴代外国人選手の中でも、またリーグ全体でも様々な記録を打ち立てた名選手とのこと。

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 (Wikipediaより)

つまり当時現役で活躍されていた時のマートン氏は阪神タイガースファンをはじめ、関西や野球ファンから愛された存在だったようです。私も当時彼の活躍や存在感は知っていたものの、そこまで日本で愛されている存在だっとは知りませんでした。当時大阪では「マートンさん」と言えば誰でもわかる、そんな存在だったのでしょう。

 

今も愛されるマートンさんの秘密

 

今回久々にその時の大坂での一件を思い出し「マートンさん」についても思い出したことで気づきました。

彼は現在選手を引退し、米国に帰国し、2018年より古巣カブスの一員として裏でチームのオペレーションを支える存在として今も活躍中とのことでした。

 

そして、彼の「副業」ともいえるその活動に驚きました。

彼は日本で今も愛されている、そして愛されている以上に「日本を、関西を、日本のプロ野球を愛しているのです」

その愛情を具体的な活動・アクションで示している、そんな一面が見られました。

 

clip.narinari.com

彼の活動や行動は、異文化の外国で好かれる要素を沢山持っています。

 

私も仕事等で海外の街を訪れる際、様々に学び、意識している点が沢山ありますが、彼はそれらを高度に実践し結果を出している人でした。

 

国際的に活動する多くの日本人ビジネスパーソンにとって参考になる点が多そうです。

次回は是非この元阪神タイガースマートン選手を掘下げてみたいと思います。

 

タイガース・ファンでなくてもプロ野球ファンでなくても是非ご期待ください。

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スポニチより)