外資系2.0という生き方

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日本の会社全てが外資系化?「ジョブ型」雇用の時代にどう備える3:働き方編

山本寛斎氏の訃報は海外の英語メディアでも取り上げられ報道されています。特に英国におけるミュージシャンのデビッドボウイ氏との協働についてのインパクトが海外では特に大きいみたいですね。

さて、日本ではNTTグループ日立グループがリモートワーク(テレワーク)比率を7割維持というニュースのほうが目立ってますね。

正にこれらの日本の大手企業が採用を進めている新しい雇用形態「ジョブ型」雇用。

世界的には既に常識、日本の社会もいよいよ変化か・・・と言われていますが、「ジョブ型」雇用で何か変わるのか、どう備えておくべきなのか。

昨日の「上司編」に続いて、こうした新しい組織形態を模索する企業で勤めるアナタ自身の働き方、どんな変化に備えるため何を準備しておくか考えてみましょう。

昨日同様網羅的なものではなく、私自身の経験から直感的に重要なポイントをお伝えできればと思います。

 

会社員という肩書ではなく個人の肩書で仕事するイメージ

 

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アナタが今回「ジョブ型」雇用体系への移行を発表した日立やNEC等の企業の従業員だとしましょう。今までは日本の文化としては「日立の社員」という認識が強く「日立に勤めてます」という自己紹介が多かったのではないでしょうか?もちろん話題のなかでは今そこでどんな仕事をしているかを紹介することはあったかと思いますが、自己紹介をするほうも聞くほうも勤め先の会社名の印象が強いですよね。

今後は「どんな仕事をしているか」がより強い印象を持ってくる…そんな状況をイメージして頂ければと思います。

  • XXというサービスのウェブマーケティングを担当
  • リサーチャーとしてXXの研究開発をしている
  • グループ会社XX事業部の経営責任者

という具合です。何故ならアナタは今後「日立に所属している社員」という認識から「自分のスキルを買われてその専門分野で組織に貢献するために日立に雇われている個人」という認識に変えていかなければいけないからですね。

決して大げさでは無い表現だと思っています。今後アナタは組織における自分の役割・ポジションといったところをより意識しながら仕事していくことになります。

自分の専門性を持たなけばいけない

組織に所属する、会社に雇われ続けるには自分が何の専門家なのかを明確にしなければいけません。ですが誤解されがちなのは、大学院で身に着けるような特殊な専門分野が無いといけないのかというとそういう意味では無く、自分のスキルをより明確化するということです。例えば「チームのマネジメント」が自分の専門領域だということです。そして何が出来るか、組織にどう貢献できるかというレベルで考え特定しておく必要があります。今から「スキルの棚卸」をしておくといいかもしれません。

常に自己研鑽・スキルアップが求められる

アナタのスキルは複数あればスキルセットと呼ばれ、アナタ自身の組織における存在意義を形成してくれる可能性がありますが、当然状況は常に変化しています。アナタの業務、会社の社会的立場、世の流れという変化に応じて、あなたのスキルもアップグレードしていかないと「使えない意味の無いスキル」になってしまうかもしれません。今までの日本企業の組織であれば、勤続年数が長いことが給与水準等を上げていくということがあったかもしれませんが、今後は同じスキルで会社に所属し続けるとアナタの価値が下がり続けるということになります。つまり、給料を上げたければ、アナタの会社における価値を上げ続けないといけなくなるのです。頑張り甲斐がありますね!

キャリアプランを自分で作る

アナタの存在意義は会社との合意のうえで成り立ちます。景気の変動や時代の流れ等、環境が変化することで、アナタの担当業務やポジション自体が無くなることだってあるかもしれません。そうなると、自分のスキルや能力を活かせる、社内の別のポジションを自分で探すことになります。そしてこれは広い視野では、社内に限らず、世の中広く機会をみつけなければいけないということになるかもしれません。これは大会社というひとつの大きな組織に長期間所属することにより、ジョブローテーション等で会社がキャリアプランを用意してくれるという今までのやり方と異なり、自分で自分のキャリアプラン=人生プランを考えていかないといけないということになります。

普通に考えたら自分の人生を自分で組み立てるのは当たり前ですし、フリーランスやスタートアップ企業の人からすると当然ですよね。そんな多くの人にとって「当然」かもしれないこの考え方は、大企業に所属していてある意味「甘やかされてきた」日本の従来型のエリートにこそ「当たり前でない」そして意識の変化が求められるのかもしれませんね。

 

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