外資系2.0という生き方

世界に貢献できる日本人ビジネスパーソンのつくりかた

新型コロナのもうひとつの影響:外資系グローバル企業のエグゼクティブ達

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外資系2.0という生き方 – 世界に貢献できる日本人ビジネスパーソンのつくりかた

 

海外出張を重視する外資系エグゼクティブ達

 

外資系エグゼクティブ達はビジネストラベル=出張を重視しています。

拙著「外資系エグゼクティブ最強の仕事術100」でも1章を丸々費やして、彼らにとってのビジネストラベルの重要さについて触れました。

グローバル企業においては出張とは多くの場合海外出張を意味することが多いです。

あまりに重要なので、当然新型コロナウイルスの影響で移動が制限されていることは彼らにとっては大きな打撃なのです。

 

それは、そもそもビジネス自体にが大きな制限がかかっていることに留まらず、学び成長する場を奪われ、将来への投資機会さえ失っていることを意味します。

そうなのです、彼らにとってのビジネストラベルは「仕事上の用事のために現地に行く」というレベルを遥かに超えて、個人としても経営の視点でももっと大きく重要な意味を持つのです。

 

実際私の知る外資系エグゼクティブ達は日本人であっても外国人であってもこの点を理解し重視しています。

 

この傾向は一般的に、より大企業、よりグローバルにビジネスを展開している企業、そしてより責任が重いポジションであるほど強いと思います。

つまりより成功しているビジネスエグゼクティブであるほどに色濃く見られる傾向です。

 

これには何かあるのでは…と常々考えていました。

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日本企業のエグゼクティブ達は? 

 

特に外資系グローバル企業にその傾向が強いと申しましたが、日本企業のエグゼクティブ達はどうでしょうか?個人差はもちろんありますが、概していうと両者は対照的だという印象です。

 

つまり日系企業のエグゼクティブ達は、出張を用事のためにいく「やっつけ仕事」だとでも思っている人が多い気がします。あくまで個人の認識や姿勢の違いですので、目に見えるものではなく、比較は難しいように思います。

 

ですが私はその両者それぞれと一緒にビジネストラベルに行く機会があるので、その違いはハッキリ分かります。

 

例えば日本企業の部長さんクラスの方との海外出張の場合、もちろん用事があっていくのですが、とにかくその用事を片付けることを重視します。もちろんそのために出張に行くわけですから、そのこと自体は何の問題も無く、もしくは真面目に仕事をしているように見えます。

なかには、日中その「用事」のために一生懸命に仕事して、夜は同じ会社の現地の人やお客さんたちと宴会がありそれを楽しみにする人も居ます。

最近はこのご時勢減ったような気がしますが、以前は仕事より飲み会が楽しみで頻繁に出張しているような部長さんも結構見かけました。

 

一方外資系グローバル企業のエグゼクティブ達は少し違います。

出張目的であるビジネスの用事を済ませることは当然のこととして、むしろそれ以外の現地での体験や経験を重視しているのです。

そのため現地での行動が大きく異なります。

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外資系エグゼクティブ達の驚きの行動

 

彼らの出張先での行動の一部をご紹介しましょう。

  • パワーブレックファストと称して朝の8時半から朝食を囲んでの打合せ
  • 更にその前には、朝7時からモーニングコーヒーを別の人と飲みながら情報交換
  • 因みにそのコーヒータイムはスーツではなくスポーツウェアで。何故ならその前の6時からジョギングやジムに行っていたため
  • ホテルからオフィスまでは歩く。エグゼクティブということで会社が車を手配してくれていても朝は歩く
  • 数日間の滞在であれば週末を一部挟むなどして半日は自分の時間を持ち、意識して街を散歩し美術館等を訪れる
  • 仕事とは全く別のセミナーやワークショップ等のビジネス系イベントにも顔を出す
  • 時には出張先に家族を呼んで共に時間を過ごす

 

えっ!?中にはちょっと信じられないものも含まれているのではないでしょうか?

 

おおよそ我々日本人の感覚でいう出張とは異なりますし、真面目な人であれば「それは業務では無い」と言われそうです。しかしそれこそが外資系グローバル企業のエグゼクティブ達が重視している点なのです。

 

グローバル企業の傾向として、自分の行動により決定権があります。

こうした企業ではエグゼクティブ達はもちろん、多くの社員が多かれ少なかれ取っている行動であり、意識している点です。

 

今やグローバル社会において、残念ながら日本企業は少し遅れがちになっているのが現実かと思います。もしかすると、このような視点を持つ人とそうでない人ではビジネス上差がついてしまうのではないでしょうか。

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ですので、日本人ビジネスパーソンとしては、せめてグローバルスタンダードがどのようなものかを理解し、それを知ることそれが大事なのでは無いでしょうか。

 

日本人の個人事業主であっても中小企業にお勤めであっても、日系企業の社員であってもです。出張の際に彼らの真似をすることが現時点で難しいのであれば、せめて個人で海外旅行をする際に、できることから取り入れてみるというのはどうでしょうか。

 

彼らの考え方や行動から学べることは多いのではと思います。

日本人ビジネスパーソンにとっての旅に対する心構えをお伝えできればと思います。

(次回に続く)